
肉や魚が主催で、サラダは脇役、そんなイメージを捨ててみましょう。
NZのカフェやレストランのメニューにあるサラダには、ラムやチキン、ダックなどの肉との組み合わせのものが多いですね。野菜もプロテインも一緒に摂れる”ごちそうサラダ” なら、ボリューム次第でサイドディッシュにもメインディッシュにもなります。これは、ちょっと目からウロコ、食文化のカルチャーショック的体験。
家庭でも、「ごちそうサラダ」をドンドン取り入れると、おかず+サラダが立派な一品にまとまるといういい事尽くめ。
材料の組み合わせは自由自在。
ここでは、「ステーキサラダ」を紹介します。
上質のスコッチ・フィレ・ビーフをステーキにして切り分ければ、肉の美味しさを味わいたい人も、どっかりした肉の塊は苦手な人も、満足。野菜が苦手な子どもも、ステーキと一緒にモリモリ食べられます。
BBQ用とか煮込み用の固い肉はサラダには向かないので、ここは少しいい肉を使いましょう。スコッチフィレはちょっと高価な肉ですが、サラダにすることでコスト・パフォーマンスも良くなります。
<写真例の材料> 4人分
スコッチフィレ・ビーフ 約500g
シーソルト
ブラックペッパー
オリーブオイル
卵 2個
レタス 数種
キューリ 2分の1本
アボカド 1個
ミニトマト 適宜
エディブル・フラワー(食べられるハーブの花)
イングリッシュ・マリーゴールド、ビオラ
好みのドレッシング
<作り方>
1 ステーキは焼く直前に塩・ブラックペッパー・オリーブオイルを振りかけて肉全体になじませる。
2 よく熱したステーキパン または フライパンで、片面3〜4分ずつ焼き、トレーに置いてアルミホイルをかぶせて休ませる。
3 ゆで卵2個を作って、冷水に取り、殻をむいて切り分ける。(輪切りでも短冊きりでも良い)
4 野菜を食べやすいサイズに切って、平たい皿に散りばめる。レタス、キュウリ、アボカドの順でおくとバランスが良い。
5 休ませたステーキを食べやすい大きさのスライス状に切り分け、野菜の上に散りばめる。さらにゆで卵、トマトを置いていく。
6 最後にエディブル・フラワーを飾りにのせる。(オプション)
ドレッシングは後からかけてもいいし、レタス類、ステーキ・スライスに別々に異なるドレッシングを絡めて置いてもいい。
エディブル・フラワー
彩りがきれいで愛らしいだけでなく、ちゃんと食べられる花たち。
*イングリッシュ・マリーゴールド
普通「マリーゴールド」と呼ぶのはフレンチ・マリーゴールドで、野菜と一緒に植えるとある種の害虫防止になる"コンパニオン・プラント”ですが、こちらは匂いが強くて食用には向きません。
食用のマリーゴールドは上記のものとは別の「イングリッシュ・マリーゴールド」、日本のキンセンカに当たりますが、それより香りが優しいハーブです。
丈夫で、こぼれ種でもドンドン増え、花壇にも鉢植えにも向いています。放っておくと勝手に交配するらしく、濃淡の黄色やオレンジなど色のバリエーションも出てきます。
サラダには花びらを散らすときれいです。
*ビオラ
パンジーの小型種、ビオラも菜園に野菜と一緒に植えるといいコンパニオン・プラント。これもこぼれ種で年々勝手に生えてきて、かわいい花を咲かせます。花期も長く、寒さにも強く、コスト・パフォーマンス抜群。
サラダやデザートの飾りにするには、できるだけ小さな花が向いています。