
スコーンにたっぷりのクリームとジャムを乗せて、濃いめのミルクティーで楽しむデボンシャー・ティー風。
これを、自家製スコーンと自家製ジャム、菜園で摘んだハーブのお茶でアレンジして楽しむ午後。
NZではデボンシャー・ティーに使うクロテッドクリームが入手できないので、スーパーで買える濃いめのクリームを使います。このクリームはリッチながらさっぱりした美味しさで、アップルパイなどにも良く合い、さざんか亭では常備品です。
ジャムは、前の記事でレシピをupした自家製プラムジャム。ラズベリーやイチゴ、ミックスベリー・ジャムももちろんバッチリ合いますが、爽やかな酸味のプラムジャムも濃厚な自家製なので、美味しさ抜群です。市販のジャムでもいいのですが、自家製ジャムの美味しさにはやっぱりかないません。
この日のスコーンは、マオリハーブのカワカワの葉とオレガノを刻んで入れたハーブ・スコーン。このスコーンの作り方も、さざんか亭流。ロトルア在住の友人の皆さんとのティータイムで好評でした。リクエストがあったので、これもレシピを紹介します。
<スコーン さざんか亭流 レシピ>
材料:12個分 上の写真(左)参照
セルフライジング・フラワー 2カップ
塩 1つまみ
ブラウンシュガー 大さじ2
クリーム 4分の1カップ (メーカーはどこのでもOK)
フルーティーな炭酸飲料 4分の3カップ
(私は 「MAC'S製フィジョア&ペア」をよく使いますが、グリーンアップルでも、レモン&ライムでも、他社製品でもOK。L&Pでもいいです)
*普通のスコーン作りのようなバターとベーキングソーダは使いません。クリームがリッチ感を、炭酸飲料が膨らし粉の役割をします。微糖の炭酸飲料のフルーティーなさっぱりした甘さと少量のブラウンシュガーが、ほんのりした甘みをもたらします。
普通のスコーンのパサパサ感がなく、ふんわり・しっとり、冷めても美味しいです。
作り方 手順:全体で30分以内で出来上がります
オーブンを180℃に予熱しておきます。
1 粉物……ボウルにセルフライジング・フラワー 2カップを入れ、塩1つまみとブラウンシュガー 大さじ2を入れて、よく混ぜます。
2 混ぜ物……その時々で好みのものを混ぜ入れます。ハーブ、小さく刻んだ青リンゴ(グラニースミス種)、レーズンやサルタナ(干し白ぶどう)、チーズ、ナッツ類など。
3 液体……クリームと炭酸飲料を粉類に加えて、ヘラでさっくりと混ぜ合わせます。粉と液体の分離感がなくなるまで手早く混ぜるだけにし、捏ねません。
4 まな板に粉をまぶし、ボウルの中身を移します。かなりベタつく状態なので、上からさらに粉をまぶし、3〜4回捏ねて全体がなめらになるようにまとめた後、厚み3〜4cm、20cm×15cmくらいの立方型に形を整えます。捏ねすぎないこと! ひび割れなどがあっても、大丈夫。焼き上がれば、ちゃんと形が整っています。
この段階の質感は、耳たぶのような柔らかさ、餅のようなプワプワ感です。
5 ナイフ(波型のパン切りナイフがベスト)で、12等分に切り分け、ベーキングシートを敷いたベーキング・トレーに並べます。
180℃で12分間、表面がこんがりなったら出来上がり。
冷めても美味しく、常温で2〜3日保ちます。
バターやジャムをつけるのもいいし、レタスやハム、チーズを挟んでミニ・サンドイッチにしてお弁当にも。
この日は、写真にあるハート形の葉っぱ=カワカワ(マオリのハーブ)とオレガノを刻んで入れました。トップの写真のスコーンに緑色のつぶつぶが見えているのが、この2種のハーブです。
カワカワは、NZの森に自生する植物で、マオリの伝統ハーブの一つ。お茶にしたり、湿布に使ったりします。血液サラサラ効果、殺菌と細胞の活性効果が高く、リュウマチにも効く(妊娠中や高血圧防止の薬服用の人は、血流が良くなりすぎるので、摂取に注意)そうです。
<デボンシャー・ティー風のスコーン>
スコーンを上下2つに切って、ソフトバターを塗ります。
片方にアンカー製シック・クリーム(上の写真・右を参照)とジャムをたっぷり乗せて、挟みます。
飲み物は、紅茶、コーヒー、ハーブティー……どれでも合います。
この日のハーブティーは、カモミール・ラベンダー・ミントのミックス。
ニュージーランド ロトルアのくつろぎ宿