平和の記念日…NZと日本の場合

 6月23日オキナワ、8月6日ヒロシマ、8月9日ナガサキ
 決して繰り返してはならない、心に刻み続けないといけない記念日。実体験の記憶のある世代が少なくなって、経験も記憶も無い世代が多数になっていく時、学びと継承の努力をどう続け、広めるか。
 インターネットの時代は、求めれば多様なモノ凄い量の情報があるけれど、どの情報とどの情報を集め、関連づけ、比較し、思考するかは、1人1人に責任がある。

 ニュージーランドで、数日前からニュースでしきりに報道されていたのは、第1次世界大戦(WW1)100周年の様々なイベントや式典、そして、若い世代がそれをどう学ぼうとしているか、ということ。
 第1次世界大戦は複雑な経過と原因が絡んで進行していったが、イギリス連邦内のニュージーランド(オーストラリアも)にとっては、宗主国のイギリスがドイツに宣戦布告した8月4日が開戦日。そして、ニュージーランドが最大の戦死者を出したのが第1次世界大戦。
 特に、トルコ(オスマン帝国)がロシアと開戦してドイツ側についたため、地中海海峡圏をめぐってイギリスがトルコのガリポリを大攻略して失敗した日(4月25日)、オーストラリア-ニュージーランド連合軍(これをANZAC軍と呼ぶ)、イギリス軍と共に大量の死傷者が出た。もちろん、トルコ軍も。

 死体で埋め尽くされたガリポリの地に、真っ赤なポピーが咲き乱れていたという。アンザック・デー(4月25日)は、NZ、AUの祝日=戦争を忘れず平和を希求する記念日。その思いを共有する印として、赤いポピーのバッジを胸につける。世界大戦メモリアル・イベントの数々でも人々がこの赤いケシを付けていた。

 ニュージーランドのどんな小さな町にも、戦争記念公園、記念碑があり、その町出身の戦死者の名前が刻まれている。その意味に気がつかなければ、普通に人々の憩いの公園だったりする。
 100周年の戦争を刻み付けているニュージーランド。69周年すら風化させようとする意図や勢力と闘わなければならない日本。負けるな! 歴史は常に綱引き。諦めたり、ふと力を緩めたら一気に引きずられる歴史の曲がり角が、いつでも潜んでいる。

 

 ニュージーランドでは赤いケシの花が平和のシンボル。

 ケシではないけど、真っ赤なアネモネの花が庭で咲きました。
 

 テロや核の脅威から遠いNZライフでは、ともすれば平和ボケになるね。
 この早春の日差しに感謝しつつ……
 平和とは空気のように有るものではなく、数知れぬ人々の犠牲と たゆみない人々の努力によってのみ有り続けることを心に刻み、その努力の輪の中に自分もあることを志向し、
 世界中の戦火の犠牲がなくなることを祈って……