フィル・ゴフ氏とタマティ候補を囲んで (part 3)

 フィル・ゴフ氏は、あのヘレン・クラークさんが3期首相をつとめた後、総選挙で労働党が国民党に敗れた責任をとって、党首まで辞任(あの辞任スピーチの時は、国中から悲鳴と呻きがあがったのを今でも覚えています)、その後任として労働党リーダーとなった人物。

 クラークさんが偉大過ぎて、フィル氏の印象があまりに弱く、いつもなんだか笑顔だけど、リーダーとしては頼りないな〜と私ですら感じていました。
 その後、労働党はインパクトのあるリーダー不在で、やり手イメージのジョン・キー現首相率いる国民党に差を付けられています。

 でも、最近TVのインタビューなどで見聞きするゴフ氏の印象は、シャープで明確な発言、誠実な人柄が感じられ、リーダーとしての資質十分という感じ。党首になったタイミングが悪過ぎて、ものすごく損なクジを引いた人だと思います。 だから、直接話ができるこのミーティングは、ぜひ参加してみようと思ったのでした。
 労働者階級の家庭に育ち、自分自身も苦学して法学校を出たというゴフ氏。両親の口癖は、「どんなに成功しても自分の背景を決して忘るな、労働者階級であることに誇りを持て」だったそうです。地に足がついた人柄が感じられました。

 タマティ・コーフィー氏は、TVの人気番組で知られた人物で、母方がロトルアのあるマオリ部族出身。
いわゆる人気狙いの“タレント議員”ではなく、彼自身が大学で政治学専攻、国政にかかわることは元々ずっと情熱としてもっていたそうです。

 今回の立候補は、準備期間が短く、ツーリズム関係で国との強力コネをもつ対立候補相手にどこまでやれるのかわかりませんが、「金で動く政治ではなく、働く人たちと心の通う政治を」という熱い思いは共感できました。