NZの居待ち月

Moon on Lake Rotorua
Moon on Lake Rotorua

 JJ寝る前・庭の散歩 から戻ったのを中に入れるために玄関ドアを開けたら、ロトルア湖が銀色に染まっていました。スーパームーンから3日、まだ月の光の威力はすごいです。

 

 この月の形は、日本でなら「十三夜」。でも、月の満ち欠けが逆になる南半球では、「居待ち月」(いまちづき)。
「望月」(もちづき=満月)から夜ごとに少しずつ陰って、顔を出す時刻も遅くなっていく月を、十六夜(いざよい)、立ち待ち月、居待ち月、寝待ち月…と呼び分けた古人(いにしえびと)。

 満月から2日目は立って待てるくらいの時間、3日目はもう少し遅くなるから座って待とう、4日目は寝ながら待とう……待ちきれずにグウグウ眠り込んじゃいますね。平安の風流人たちは、月を待ちきれずに寝てしまう者を「いぎたなし」と酷評したりしていますが、夜寝るのが早いNZライフでは、こんな遅い月を愛でている酔狂人は、ほとんどいないでしょう。

 

 「花は盛りに 月は隈なきをのみ見るものかは」という兼好法師の『徒然草』の一節も浮かんでくる今宵の月の美しさ。
 さらに2〜3日で「弓張り月」(半月)、上弦・下弦も赤道をはさんで逆になります。さざんか亭の3つのゲストルームの名前は、「ゆみはり」「しののめ」「まほろば」。「ゆみはり」の部屋の窓から、月の出が真っ正面に見えるのです。
 今夜はなぜか、NZにいながら、どっぷりと和語の世界。

居待ち月 (2014.7.15.)
居待ち月 (2014.7.15.)