冬の庭の健気な花たち シリーズ --- 椿と山茶花

Camellia Japonica
Camellia Japonica

 今日(7月11日・金)もどんより曇り空。風は少しおさまったようだけど、雨も降ってメランコリー気分。こんな時にも頑張って咲いている花たちに元気をもらいましょう。
 さざんか亭の庭の椿と山茶花たち15株ほどのうち、数株が咲き始めました。

 椿は英語でCamellia、Japonicaという学名の通り日本原産。
 「つばき」という大和言葉は、「つ・ば・き」=「艶のある葉の木」が語源と言われています。「椿」は国字(日本で作られた漢字)で、文字通り「春の木」=初春を祝う木。お正月の生花の花材に使われる謂れです。花がぽとりと落ちるのが縁起が悪いというのは、後々の武士の時代になってからのこじつけ。本来は万葉の時代から春を言祝(ことほ)ぐ、吉兆の花です。

 山茶花もCamellia、学名はそのまんまSasanqua。スペル通りの発音だとササンクゥア。quaという発音は現代日本語から消えてkaに吸収されてしまったのだけど、古代日本語(というか、どの時代までか)では存在していたのでしょう。室町時代のポルトガル宣教師たちがつくった「日葡辞書」(にっぽじしょ:キリスト教普及のために日本語を研究して編纂した日本語—ポルトガル語辞典)には、近代以降の日本語に無い発音が記載されているので(アルファベット記載なので、それがわかる)、室町〜江戸時代前半くらいが日本語発音の大きな転換期?

 椿はNZやオーストラリアでも人気の庭木。品種改良・交配が進んで、椿と思えぬ巨大サイズやフリルひらひらの豪華版の花もあります。
 NZで見る山茶花は、逆に、侘助(わびすけ)との交配みたいな、小さなサイズでひそやかな種類も多く、バラエティに富んでいます。