フローレンス・フェンネル

 Foodチャンネルのイギリスなどの料理番組を見ていて、時おり登場する食材「フェンネル」。ハーブとして葉の部分を魚料理の風味付けにするのは知ってたけど、根元の部分を食べるのは、ちょっとカルチャー・ショック。ほんの少しの葉でもけっこう香りが強いので、大きく膨らんだ根の部分全体だと、どんな味や匂いになるんだろう? 

 フェンネルはNZでは、雑草のようにあちこちに生えていて、さざんか亭でもずっと数株植えていました。でも、大株に育ち過ぎて、根の部分を掘ってみたけど、固くなっていて、食材には向かないみたい。

 料理番組やガーデニング番組を見ているうちに、根を食べるのは、フェンネルの中でも「フローレンス・フェンネル」という種類だとわかりました。

 

 ロトルアのクイラウ公園で毎週土曜日に開かれるファーマーズ・マーケットで見かけて、買って調理してみたら、これが驚きのおいしさ。「アナシー」と表現される風味が、好きずきかもしれないけど、私たちには“お気に入り食材”になりました。

 スーパーでたまに見かけるけど、膨らみも無くて、あまり美味しそうでも無い。フェンネルは元々とても丈夫なハーブなので、タネか苗から育てられないかな〜、と思っていたら、「Mitre10」の苗コーナーで「フローレンス・フェンネル」を見つけました。これを菜園に植えていたら、大きく大きく育って……見事に、とっても美味しい食材になりました。

 

 1つの苗から4〜5個の根フェンネルが穫れます。葉はもちろん、他の料理のアクセントに使え、種も風味付けのハーブになります。なんて優れモノ。

 茎を切って、白く膨らんだ根っこの部分だけにすると、まるで心臓みたいな形。これを食べると、心臓にいいとか……そんなことはないか。でも、健康にいいのは確か。

 薄切りや輪切りにして、サッと茹でたり蒸したりした後、軽く塩・ペッパー、オリーブなどをまぶしてローストすると、それだけで副菜1品になります。削ったチーズをまぶすと、さらに美味しい。とっても地中海的な風味。けっしてクセが強過ぎるということはありません。