RWC 2011 あれこれ part 8.

小さな国の大きな自信

 NZがラグビーWカップ開催国に決まってから、いろんな期待がKIWIたちの中にありました。

 1 もちろん、オールブラックスの地元優勝!

 2 ワールドカップに来る応援・観光客による経済効果

 3 開催各都市のスタジアム整備、道路や環境整備

                     などなど………

 

 日本と違って、何につけ、計画立案やプロジェクトの進め方がのんびりしている国。4年前からなんて、何にも動きは無いし、2011年に入っても、いろんな工事がキビキビ進行している様子もなく、大丈夫かな〜?と不安材料がいっぱい。

 

 チケットの売れ行きも、前年から抽選制などにしていた割には、開催の前の月になっても、まだまだ売れ残っている状況。でも、開催後、予選プールで好試合が続くにつれ、満席の試合が出るようになりました。ロトルアでのアイルランド−ロシア戦はその良い例。当日券でも大丈夫だろうと、友人たちに「一緒に行こう!」と声かけていたのですが、その前の週にアイルランドがオーストラリアを破る大金星をあげたために、アイルランドへの期待・人気が急騰、あっという間に売り切れになっていました。私とポールは、前年の抽選申込の時点で、アイルランド戦はぜひ行きたかったので、チケットをゲットしてました。ラッキー!

 芝生席なんて、どれだけでも人を入れられるから、まさか「売り切れ」なんてないと甘く考えていたのに、行ってみたら、本当に立錐の余地もないくらい満員だったんです。

 

 終わってみれば、"RWC2011"は大成功だったと言っていいでしょう。

 経済効果は、一部(特にオークランドの宿泊施設など)を除いて、それほどNZ中が潤ったという印象はないけれど、もちろん、多少の効果はあったに違いありません。

 施設関係では、ダニーデンに、全天候型(ドーム型)で、しかも天然芝という、世界的に誇れるすばらしいスタジアムができましたね。主要都市(オークランド、ウェリントン、ハミルトン)以外の地方都市スタジアムは、TV中継で見るオーストラリア各都市のスタジアムなどに比べるとこぢんまりしているけど、立派にワールドカップをこなしました。クライストチャーチが地震災害で開催地キャンセルになり、経済復興の弾みを逸したのは、本当に残念。

 

 KIWIたちにとって、今回のRWCのもたらした満足感は……

 オールブラックスの24年ぶり、しかも地元優勝! 

 この幸福感に併せて、ワールドクラスの大きなイベントを成功させたという自信。

 「ラグビー大国」とはいえ、わずか430万人の小さな国です。日本の中の一つの県が、ワールドカップの主宰になったとイメージした方がわかりやすい。

 

 24年前、NZが優勝した時も地元開催。でも、規模が全然違います。

 当時はオールブラックスもプロではなく、ラグビーのワールドカップはまだまだアマチュアの世界でした。当時のキャプテンは教師で、「24年前は、ワールド・チャンピオンになっても、BBQとビールで祝っておしまいだったよ。翌日はもちろん仕事さ」と、今回のオールブラックスの優勝パレードを見ながら感無量で語っていました。

 

 数々のスポーツ世界大会が、毎年NZで開催されてはいます。ラグビー・セブンズ(7人制ラグビー)ワールド・シリーズ、トライアスロン、ローイング(ボート競技)世界大会、マウンテンバイク世界大会、ヨット競技世界大会などなど……。

 でも、ずっと前にNZで開催されていたアメリカズ・カップ(NZがカップ保持国だった間)を例外として、これだけの大規模のワールドクラス・イベント開催は、NZにとって初めての体験だったのです。

 KIWI風の素朴なもてなしではあるけど、NZ以外の国への応援ぶりの温かさも含めて、世界中からの客にNZの素晴らしさを感じてもらえたことも、今回のRWCの贈り物。

 

 下の画像は、アイルランド−ロシア戦。ほとんどグリーン(アイルランド)一色に見えたけど、ロシアの応援団も頑張ってました。それぞれの色に染まった観衆には、アイルランドやロシア以外のKIWIたちも大勢含まれています。私たちもその一部。